ブレイクファストロマンス

2012/08/19 - 23:24
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バガン二日目の朝。朝食をとるべく屋上のテラスに向かう僕。

見渡すと空いてる席はうら若きアジア系女性の向かいの席のみ。途上国を一人で旅行しちゃうような子は無条件で好みだ。

天の配剤に感謝しつつ「Can I take this seat?」。頷く女性。

いきなり話しかけるのもちょっとななどと思い、ぼんやりと空を見上げる僕。

「日本人の方ですか?」うぉっとお!はいはいそうです。すいません気を使わせちゃって。

聞けばヤンゴン→バガン→マンダレーと回ってる最中とのこと。僕とちょうど逆回り。

この後すぐのバスでマンダレーへ向かうとのことで、マンダレーの宿情報や親切なタクシーの運ちゃん情報なんかをシェア。かなり喜んでもらえたようで何より。

いくばくかの世間話の後、バスの時間を気にしつつ先に席を立つ女性。見送る僕。

名前くらい聞いておけば良かったかなと軽く後悔しながらも、少しは役に立てたことに満足しつつ紅茶をすする。

数分後。

リュックを携え再度テラスに現れた女性。その手には一冊の小説が。

「これもう読み終わったんで良かったら読んで下さい」と手渡される小説。

突然の展開に動揺しながらも「ありがとう。移動時間暇だから助かるよ。マンダレー気をつけて行ってきてね」と全力紳士対応。

笑顔で立ち去る女性。

今度こそお別れかと嘆息する僕の前に佇む一冊の本。

はっ。

これはフラグ!?フラグなのか?この本の中に連絡先のメモが挟んであって・・。そうだそうに違いない!!

目を皿のようにして、くまなくページをめくる僕。

 

そこに、連絡先の影は微塵もなかった。

 

僕は今日も元気です。

2012 08 19 20 46 11

 

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