鳥山明はなぜドラゴンボールにホイポイカプセルを登場させたのか

2014/02/04 - 08:44
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押しも押されぬ人気マンガのドラゴンボール。

その中にホイポイカプセルという便利道具が登場します。本やクルマ、果ては家までもカプセルに詰めて持ち運び、ボタン一つで復元できるという魅惑の道具です。

子どもの頃は「うわーすごいなー、あったら便利だなー」などと素直に感動していたものですが、スレた大人になってくると、なぜ作者はこんな道具を物語に登場させたのか、というのが気になってくるものでして。

 

で、行き着いた結論が「作者はモノの運搬という些末なことを、物語から省きたかったのだろう」というもの。

作中で、登場人物達はカプセルから乗り物を取り出して乗り換えたり、家を取り出して休息をとったりします。

これがカプセル無しの世界だと、登場人物は常に同じ乗り物で移動を続け、休息を用にはテントを持ち歩くことになります。波瀾万丈な冒険活劇を(少なくとも連載当初は)描きたかった作者にとって、これは物語の本質とは関係ない、どうでも良い制約に過ぎません。

その制約を取り除き、高い自由度をもって物語の本質に集中するための工夫として、モノの移動を省く道具−ホイポイカプセル−を取り入れたのだと思います。

 

その自由度の高さゆえ、ともするとなんでもかんでもカプセルで解決できてしまうので、使いどころもそこそこ難しかったのではないかと思いますが。

 

なんにせよ、素晴らしいアイデアです。

いつの日かぜひ実用化して欲しいですね。

 

では。

 

(次回予告)
プレゼンテクニック”The Magic of Three”の謎を解く

 

 

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