理念の浸透度が高いのが「健全な組織」

2014/07/14 - 08:38
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久々の組織論。

健全な組織って何かを考えてみました。

一口に健全といっても、労働環境的に健全とか、財務的に健全とか色々あるけれど、組織にとって一番大切なのは理念の浸透度的に健全かということ。

組織が存在するということはその組織が存在する理由、すなわち組織の理念があるわけで、その理念が組織の隅々まで行き渡っているのが健全な組織だと思うのです。

 

理念の浸透度的に健全な組織の例。例えばおもてなしの心で有名な高級ホテルのリッツカールトン。

リッツカールトンの従業員は、ホテルの理念が書かれたクレドカードというものを持っているそうです。そこには「お客様への心のこもったもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています」という企業としての理念が書いてあるらしい。

そして従業員はそれを忠実に守って行動する。結果として高い従業員満足度と顧客満足度を誇っています。(実際に泊まったことはないですが)

 

逆に理念の浸透度的に不健全だと思った例が、今年のソチオリンピックでの日本選手団。

橋本聖子団長は、結団時に目標として「(1998年の長野五輪を超える)金メダル5個、総メダル数10個」を掲げました。(記事

この目標、実際に戦う選手にとっては全く無意味。

選手達はそもそも自身で設定した目標に対して何年も競技に取り組んできたはずです。そこへオリンピック直前にひょいと選手団から目標が出されたからといって「金メダル5個が目標だから、私も目標は金メダルにしよっと」とか「私は実力的にはメダル圏外だけど、総メダル数10個に貢献できるよう、メダル目指すことにするよ」などと思う選手がいるわけがありません。

組織の理念が全く浸透していないというか、そもそも共通の理念のもとに集まった人達であるのかすら怪しい、極めて不健全な組織に見えました。

 

良い例、悪い例をそれぞれ挙げましたが、周囲を見渡す限りでは理念の浸透度的に不健全な組織の方が多い気がします。

どの組織であってもその組織ができたときには明確な理念があり、その実現のために人が集まっていたはずです。が、いつしか不健全になっていく。

なぜか。

それは組織が活動を進めるにつれて継続することが目的になっていくからです。

従業員の給料を払い続けるために、売りたくもないものも売らざるを得なくなった会社なんかはその典型です。

そこまでいかなくとも、組織の理念ではなく継続性(ひいては継続的にお金をもらえること)に惹かれた人を多く雇っている会社はたくさんあります。もちろんそれらの人達も組織にとって必要な人ではありますが、そういう人が多いほど、理念の浸透度的な組織の健全さは下がります。

継続性を売りにした時点で、組織としては不健全だなと僕は思います。

ただ、企業にとって継続性というのが非常に重視されているのも事実。東証上場審査基準の最初の適格要件も企業の継続性ですし。

この辺に日本のサラリーマンがいまいち元気ない理由があるんじゃないかなー、と思ったりもします。

 

この現状を変えていこうなどとは微塵も思いませんが、個人的にできる対策としては、

・生活を左右するレベルで一つの組織に依存しない。
・自分が属する組織がその理念に悖る行動を取ったら、即抜ける。
・自分が組織を作る際には、絶対に継続を目的としない。

といったところです。

一つの組織に縛られず、自由にひょうひょうといきたいですな。

では。

 

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