ささやかだけど、ものすごく嬉しかった一言の話

2014/02/07 - 12:18
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ささやかだけれども、もの凄く嬉しかった出来事をひとつ。

さかのぼること9年ほど前、社会人3年目くらいの頃、当時の上司に公私にわたって大変お世話になっていました。

仕事上の相談に乗ってもらうのはもちろんのこと、休みには一緒にキャンプに連れて行ってくれたりもしていました。

その頃、僕の中でクルマ熱が高まっていました。どうせ買うならマニュアル車をと意気込んでいたいのですが、悲しいかな免許はオートマ限定。ということでまずは限定解除の講習に通い始めました。

ほどなく無事に限定解除が完了したことを上司に話すと、「じゃあ一度うちのクルマに乗ってみろ」と声をかけてくれました。

その上司のクルマとはイタリアの高級車。もちろんマニュアルで、かつ左ハンドル。

オートマ限定解除の講習はすべて教習所内で行われます。つまり僕はマニュアルの免許を持ってはいるけど、一度も公道を走ったことはないのです。

その僕が、初めて公道を走るマニュアル車が、イタリアの高級車で、左ハンドル。そして助手席には上司。

 

極限の緊張の中、路上教習初のマニュアル車公道運転が始まります。

まっすぐな道で少し慣らした後、周回コースへと進みます。

そこには当然信号もいくつかある訳で、何度目かの信号で僕はやらかします。

信号を先頭で待っていたところ、青信号での発進時にクラッチ操作をミス、クルマはうんともすんとも動きません。

後ろのクルマは当然クラクションを鳴らしてきます。

その時、隣の上司がボソッとつぶやいたのです。

「うるせーな。今発進すんだろ」

 

この一言がものすごく嬉しくて。

どう見たって悪いのは青信号で発進しない僕です。にもかかわらず、その僕を怒るではなく、僕の側に立った一言を発してくれた。もちろん深い理由はなく、クラクションにイラついて反射的に出た言葉だとは思うのですが、それでも僕は嬉しかったのです。

この日以降、僕はその上司をますます好きになったのですが、結局人の心が動くのって、こういうささやかな何気ないところなんだと思います。

 

 

ちなみにその後、転職でのバタバタもあってクルマ購入にはいたらず、今もなおこの時が僕の唯一のマニュアル車公道運転の経験となっております。

今乗れと言われてもきっと無理。。

 

では。

 

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